住宅ローン金利引き下げ競争が過熱している。
2月の住宅ローン金利は、主力の10年固定を
三菱UFJ銀行と三井住友銀行、みずほ銀行は
0.05%下げて年1.1%、
三井住友信託銀行は0.05%低い0.85%、
いずれも2ヶ月連続で過去最低を更新。
住宅金融支援機構も2日、長期固定型の「フラット
35」の最低金利が0.1%低い、1.37%に
発表された。
消費税増税後の住宅着工は低迷しており、日銀に
よると国内銀行の新規貸出額は昨年の4月~6月に
前年同期比17%減、7~9月に5%減と2四半期
続けてマイナス。
ただ、過度な住宅ローン金利の下げが続けば金融
機関の収益を圧迫するとのこと。
金融庁も過度競走を懸念し始めている。
住宅ローンは2014年9月末時点で114兆円あり、
銀行の融資全体の4分の1強を占める。
景気の悪化で住宅ローンを返済できなくなる人が増えた
場合、不良債権が膨らみ金融システムに影響を及ぼす
懸念もある。