またまた八王子の街に建つ「像」シリーズ。
今回は、前回の 「若き母」の像 の向かいに建つ
八王子駅入口交差点前の珈琲倶楽部「田」さんの前あたりに
建っている 男の子の像。
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(作 者) 北村 西望 氏
(材 質) ブロンズ
(設置年月) 平成元年3月
(作品説明) 市の玄関といえるJR八王子駅前通りと
甲州街道との交差点の歩道上。
歩道拡幅工事によって生み出されたオープン
スペースで、周囲にはキンモクセイ等花の咲く
植樹がある華やかで人通りが多い場所に建つ。
大正7年の作品。当時、日露戦争の軍神であった
橘中佐の立像を制作するため遺品を預かっていたところ、
麦藁帽子をかぶって西望のアトリエに遊びに来た当時3歳の
長男・治禧(はるよし)が、ぶかぶかの軍靴をはき、西望に
拳手の礼をとったあどけない姿をモデルにしたもの。
このエピソードについて、治禧氏は「当時よく麦藁帽子を
かぶって父のアトリエに遊びに行き、回転台に乗ったことを
覚えています。」と回想している。
この作品は、文部省第12回美術展覧会(文展)に出品され、
推薦を受けている。文展における推薦は無監査と同じ。
大正5年に文展の褒状制度が改正され、入賞は一括して特選と
なり、新たに無監査の推薦が設定された。なお、この像は当時
青山にあった学習院の幼稚園と府中刑務所に設置された。
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こちらは桜の満開の頃に撮ったものです。 良い場所に設置されましたね。