八王子市は「桑都」

「絹の道」

「絹の道」

 八王子市は以前「桑都」と呼ばれて親しまれていました。
 北原白秋作の「八王子市歌」に「桑の都」が登場し、
 平安時代の歌人西行法師の歌としてもつぎの歌が伝え
 られています。

  あさかわの わたれば ふじの かげきよく

            桑の都に あおあらし ふく

 また、戦国時代に、北条氏照は滝山城から八王子城に
 城を移しその城下を歌ったとされる「八王子八景」の和歌が
 あり、その一つに「桑都青嵐」という歌があり、ここでも
 「桑の都」が歌われています。

 桑の都・・・・・養蚕が盛んであったことがわかります。

  蚕かふ桑の都の青あらし

           市のかりやにさわくもろびと

 八王子は「桑都」として表現されて和歌に残っています。