滝山城と八王子城

八王子城跡地

八王子城跡地

八王子の歴史が大きく動いた戦国時代、滝山城は1521年に
多摩一帯を治めていた武蔵国の守護代大石定重によって
築城されました。しかしその後の1546年には定重の息子で
ある大石定久が北条氏に服従となります。
北条氏照を婿として迎え、事実上大石氏は北条市の軍門と
なり、多摩地方は北条市の勢力範囲となります。
「滝山城」は、小田原に本城を持つ北条氏の支城となり、
1569年に小田原攻撃に向かった2万もの武田信玄軍から
攻め込まれました。その戦いで、「滝山城」の防御態勢の
脆弱さが浮き彫りににされ、「八王子城」を築くきっかけと
なったと言われています。
「八王子城」は、戦国時代の終わりごろの1574年前後から
北条氏照によって築城が始まり、1587年に「滝山城」より
本拠地を移しました。こちらは、北条氏の城の中でも大きな
規模を誇った重要な山城だったそうです。
そんな「八王子城」も1590年6月23日に落城の時を迎え
ます。天下統一を進めていた豊臣秀吉の軍勢に加わった
1万5千人率いる上杉景勝の軍に攻められ、たった1日の
戦いで落城したそうです。両軍の死者数は約2500人、
負傷者は6000人に及んだ壮絶な戦いがこの地で行われて
いたのですね。

☆滝山城☆
 八王子市高月町

☆八王子城☆
 八王子市元八王子町3

平成18年4月に日本城郭協会より「八王子城」は
『 日本100名城 』に選定されました。
日本100名城には、世界遺産の姫路城、国宝の彦根城・松本城、また
東京都内では江戸城など、そうそうたる名城が選定されており、
八王子城は戦国の山城としての状態を良く残していることなどから
選ばれました。

◎平成24年10月にオープンしました『八王子城跡ガイダンス施設』
 
 国史跡八王子城跡は、指定面積159ヘクタールにも及ぶ広大な山城で、
 こちらに、八王子城の歴史や意義などを、訪れた方にわかりやすく
 解説するガイダンス施設がつくられました。

(開館時間) 午前9時から午後5時
(休館日) 年末年始(12月29日から1月3日。他に、臨時休館する場合があります。)
(入館料) 無料
(所在地) 八王子市元八王子町3丁目2664-2
( TEL ) 042-663-2800